24時間セルフで買える韓国フードの拠点
大阪市内で複数店舗を構える無人のアイス屋さんは、韓国アイスクリームを軸に菓子・ドリンク・冷凍食品まで揃える無人販売所を運営している。完全セルフレジ方式で、現金・カード・QRコード決済に対応しており、深夜でも早朝でも好きなタイミングで買い物ができる。スタッフが常駐しない分、棚の前で時間を気にせず商品を吟味できる環境が整っている。仕事帰りの遅い時間帯に立ち寄る人も多いという。
個人的には、誰もいない店内でカラフルなパッケージをひとつずつ手に取る時間が妙に楽しかったのが印象的だった。レジ周りの操作も直感的で、QRコード決済なら十数秒で会計が終わる。「急かされないからつい長居してしまう」という声がSNS上でも散見され、無人店舗ならではのゆるい空気感がリピーターを生んでいるようだ。通勤経路に店舗がある利用者にとっては、コンビニ感覚で使える韓国食品の調達先になっている。
韓国マーケットを思わせるPOPな空間設計
店内に一歩入ると目に飛び込んでくるのは、原色を多用した派手な内装と、ぎっしり並んだ韓国語パッケージの商品群。現地のマーケットを意識した装飾やPOPが壁面に貼られ、買い物というより異国の市場を歩いているような気分になる。SNS映えを狙った空間づくりは意図的で、来店者が写真を撮ってシェアすることで自然と認知が広がる仕組みを取り入れている。季節ごとにラインナップを入れ替えるため、棚の顔ぶれは訪れるたびに変わる。
グラスに注いだ瞬間に映えるカラフルなエードや、パッケージだけで手に取りたくなるデザインの菓子類は、手土産として選ぶ人が少なくない。「友人に渡したら韓国旅行のお土産だと思われた」というエピソードも聞く。見た目のインパクトだけでなく、甘辛スナックや濃厚アイスなど味の方向性が幅広い点が、何度来ても飽きにくい理由のひとつになっている。
韓国直輸入ラインナップと品質への姿勢
無人のアイス屋さんが取り扱う商品は、韓国から直接買い付けたものに限定されている。アイスクリームだけでも定番フレーバーから現地トレンドを反映した新作まで幅があり、冷凍ケースの中身は常時入れ替わる。急速冷凍で鮮度と風味を保った冷凍スープやモチモチ食感の餅料理も並び、電子レンジや湯煎で手軽に調理できるものが中心だ。日本のスーパーでは見かけない商品が多く、初めて目にするパッケージに出くわす確率が高い。
果実系エードや甘い乳飲料といったドリンク類は、冷蔵棚の中でも回転が早いカテゴリーらしい。一度食べたら止まらないと口コミで広がった甘辛スナックは、入荷してもすぐ棚から消えるという声が目立つ。品質面では味の再現性にこだわり、現地で食べる感覚に近づけることを仕入れ基準にしている。
十三本店を起点にしたエリア拡大とFC展開
十三本店は阪急神戸線・十三駅から徒歩約11分の立地に構え、朝潮橋店や高井田店など大阪市内の複数エリアで24時間営業を続けている。各店舗で同一の商品ラインナップと決済環境を整備しており、どの店舗に入っても同じ買い物体験ができる設計だ。店舗配置の範囲は随時広がっており、より多くの生活圏に韓国フードの接点をつくることを目指している。
フランチャイズ加盟者の募集も進めており、完全セルフレジの導入によって週1時間程度の品出し・清掃作業で運営が回るビジネスモデルを提示している。これまでの店舗運営で蓄積したノウハウ——取扱商品の選定や他店の成功・失敗事例——を加盟者と共有し、グループ全体での売上伸長を図る方針だ。無人のアイス屋さんは初めて店舗ビジネスに挑戦する人にも開業支援を行っており、説明会への問い合わせが増えているという。


