井口生まれの店主が焼く、蒸し焼き仕立てのお好み焼き
広島市西区・井口エリアで鉄板料理を提供する鉄板にいちは、分厚い鉄板を使った蒸し焼きの工程にこだわっている。時間をかけてキャベツの甘みを引き出す焼き方で、素材そのものの旨みが前面に出た一枚に仕上がる。唐辛子やカレーパウダーなど卓上の調味料を自由に足せる仕組みも用意されており、来店ごとに味の変化を試せる。店主の好みを詰め込んだ「にいちスペシャル」は、常連の間でも注文率が高いメニューだという。
個人的には、210円で追加できる小鉢「にいちメニュー」の存在が印象的だった。ちょっとした一品をつまみながらお好み焼きの焼き上がりを待つ、その時間ごと楽しめる設計になっている。焼そばや焼きうどんといった鉄板の定番も揃っているため、お好み焼き以外を目当てに立ち寄る人も少なくないらしい。ディナー帯には一品料理やアルコールメニューが加わり、鉄板居酒屋としての顔も持つ。
飲食店の少ない地元を自分で盛り上げる
鉄板にいちの店主は井口で生まれ育ち、「この町に気軽に寄れる飲食店を」という思いから開業に踏み切った。地域への還元を営業の軸に置いており、「地元に帰ってきたら、まずはうちへ」という言葉がその姿勢を端的に表している。老若男女が構えずに入れる雰囲気づくりは、日々の接客のなかで意識的に続けてきたものだ。食事を通じて笑顔が生まれる場所であることを、鉄板にいちは開業時から目指し続けている。
近隣に住む常連客からは「子連れでも気兼ねなく入れる」という声が目立つ。一人客がカウンターでさっと食べて帰る光景と、座敷で家族がゆったり過ごす光景が同じ時間帯に混在しているのは、この店の空気感をよく映している。宴会利用も受け付けており、10名以上の貸切は5,500円以上のコース注文が条件となる。地元の集まりや歓送迎会の会場として使われるケースも増えてきたようだ。
ランチ・ディナー・テイクアウトの三本柱
昼はお好み焼きを中心としたランチ営業、夜は鉄板焼と酒を軸にした居酒屋営業と、時間帯で店の表情が切り替わる。ランチは11:00〜14:00、ディナーは17:00〜22:00でラストオーダーが21:00。仕事帰りの一杯にも、休日の昼食にも対応できる営業時間を設定している。公式サイトのブログでは最新メニューや営業カレンダーが随時更新されるため、来店前の確認がしやすい。
テイクアウトにも対応しており、店内と同じ鉄板で焼き上げた一枚を持ち帰れる。自宅や職場など好きな場所で食べたいという要望に応える形で始まったサービスで、ランチ時間に取りに来る近隣の会社員も一定数いるという。電話での事前注文に対応しているため、待ち時間を気にせず受け取れる点が利用者に好評だと聞く。
駅近と駐車場完備で足を運びやすい立地
広電井口駅およびJR新井口駅から徒歩約6分の場所に店を構えており、電車でのアクセスに不便がない。専用駐車場は2台分を確保し、近隣にはコインパーキングも点在するため車での来店にも対応している。カウンター席・テーブル席・掘りごたつ式座敷の3タイプを備え、用途や人数に応じた使い分けが可能だ。鉄板にいちはこの座席構成により、一人利用からグループまで幅広い来店スタイルを受け入れている。
掘りごたつ式の座敷は足を伸ばして座れるため、年配の利用者や小さな子ども連れにとって過ごしやすいと感じる人が多い。カウンターでは目の前の鉄板で調理される様子を眺めながら食事ができ、ライブ感のある食事体験を求めて敢えてカウンターを選ぶ客もいるという。初めて訪れる場合でも駅からの道順は比較的わかりやすく、住宅街のなかに看板が見えてくる。


