カウンターの向こうに、架空の団員たちがいる
Lupetty Bomのカウンター席に座ると、バーテンダーの手元で「Bom’s Gin Explosion」が完成していく過程が見える。架空のサーカス団をコンセプトに据えたこのバー&カフェは、逗子駅から徒歩2分の逗子なぎさWビル2階にある。絵本仕立てのメニューブックを開くと、各キャラクターのストーリーと紐づいたカクテルが並んでおり、何を頼むかより「誰を選ぶか」という選び方になる。
営業は15時〜22時。昼はカフェとして動き、夜になるとバーとしての温度が上がる。火・水が定休で、週5日の営業サイクルが組まれている。
見た目と味の両方で語るカクテルたち
キャラクターカクテルは各1,300円で、「Lupetty’s Honey Apple Wine」「Strawberry Velvet Milk」などが揃う。味の設計がキャラクターの性格に基づいており、「飲んだ後にメニューブックを読み返したくなる」という声が利用者から聞かれる。クラフトビール、ウイスキー、ワイン、カイピリーニャなど、サーカスの世界観とは切り離して選べるドリンクも充実している。
正直なところ、「ボビーのいちごミルク(1,100円)」というネーミングのノンアルカクテルが存在すること自体が、アルコール不可の人への配慮として徹底されていると感じた。飲める・飲めないを問わず物語に参加できる設計になっている。
アート展示とライブが加える、非日常の奥行き
店内には定期的にアート作品が展示され、生演奏が行われる日には音楽が加わる。アートと酒とライブが同じ空間に存在する夜は、バーとしての機能を大きく超える体験を提供する。インスタグラム(@lupettybom)での発信では展示空間の写真が反応を集めており、「こんな場所が逗子にあるとは知らなかった」という書き込みが目立つ傾向がある。
カウンター席とソファ席の2種類が用意されており、一人でバーテンダーと話しながら過ごすのも、グループでソファを占領するのも自然に成立する。フードはポテト(700円)からオニオングラタンスープ(1,200円)まで幅があり、飲むだけでなく食事として利用する客も一定数いる。
逗子の日常に組み込まれた、非日常の居場所
逗子市逗子1丁目2-9という番地は、観光地でも繁華街でもない「街の中」にある。逗子駅から2分という近さが、日常の延長で非日常に入れる動線を作っている。「散歩のついでに寄った」「仕事帰りに立ち寄った」という声が利用者から聞かれ、目的地として設定しなくても来られる場所として機能しているらしい。予約は電話046-874-7446で受け付けており、イベント日の確認も同番号で可能だ。
アフォガード、バニラアイス、タルトタタンといったデザートがメニューにあるため、甘いもの目的の昼の来訪も成立する。


