冬に訪ねたい、二つの味覚
寒い時期の神山は、ふぐと柴山がにが食卓の主役になる。ふぐは美しく盛り付けたてっさや、独特の食感と旨味を味わえる一品として供され、自家製のポン酢が本来の繊細な甘みを引き立てる。鍋を囲めば、大切な人との冬の時間がぐっと豊かになる。てっさの一枚一枚に手間がかかっているのが、見ただけで伝わってきた。
柴山がにも冬を代表する存在だ。兵庫県香美町の柴山港で水揚げされ、厳しい選別基準を満たした松葉ガニだけがこの名を名乗れる。身入りの良さ、上品な甘み、濃厚な旨味が持ち味で、鮮度の良いものを厳選して仕入れている。海からの恵みを、落ち着いた店内でゆっくり味わえる。
夏の岩かきと、季節を問わない和牛ヘレ
夏には大粒の岩かきが並ぶ。海のミルクと呼ばれる濃厚な旨味とクリーミーな味わいが魅力で、口に入れた瞬間に磯の香りが広がり、ふっくらした食感が続く。ミネラル豊富な海の恵みを、好みの飲み物とともに楽しめる一品だ。
和牛ヘレは季節を問わず味わえる希少な部位。きめ細かな肉質とほどよい脂の甘みがあり、噛むほどに旨味が広がる。火入れにこだわり、シンプルな味付けで素材の良さを立たせているため、滑らかな口どけをそのまま堪能できる。
気ままに選び、ゆっくり過ごす
神山では、その日の気分やお腹の具合に合わせて好きな料理を好きな分だけ選べる。店内は大きくないぶん、ゆったり過ごせる雰囲気づくりに気を配っている。営業は17:30から22:00、日曜と祝日が休み。魚町の花むらビル1階、駅から歩いてすぐの場所で、季節の主役たちが待っている。

